居酒屋に受けたひどい話

約20年も前の話です。
しかも当事者は私ではありません。
けれど対応の酷さにショックを受け、今でもたまに思い出す出来事で、当該店舗はもう存在せずご迷惑も掛からないでしょうし、今更ですが出来事を記しておきます。

この店は既に存在しない

若かれし頃、私、当事者S、その他2人の4人で、四谷三丁目交差点すぐそばに存在した つぼ八 四谷三丁目店を訪れたときのこと。
この店を訪れたのは初めてではなく2回目か3回目だったかと思います。
日本食糧新聞のウェブサイトに掲載されている記事によればこの店はフランチャイズ経営であったようで、当店及び併記されている同経営者の他店舗も当ページ公開時点の2023年現在では既に存在しておりません。

靴のトラブル発生

当時この店では靴を脱ぎ、脱いだ靴を“店員が”靴箱に片付ける方式でした。
よって私達客側はどこに靴を仕舞われたのかは一切わかりません。(ここポイント)

私達4人が店を退店する頃には他の客は既に居なくなっており、その夜は私達が最後の客でした。
仕舞われた靴を店員が取り出して並び各々が靴を履いたとき、当事者Sが「この靴は自分のものではない」と言うのです。
それは私達から見ても一目瞭然。
違うというその靴を当事者Sが履くと隙間が空いてしまいブカブカだったのです。
(逆に当事者Sの靴を履いて帰った客はきつかっただろうに気付かずにいられよく履けたものだなと。)

とはいえ私達が最後の客であり、探しようにも本当の靴はこの場には存在しない。
今日のところはこの靴を履いて帰ってくれと店員から言われ、紙か何かをかかとに詰めて当事者Sは帰宅しました。

弁償時の店の一言

後日、当事者Sは店に靴を弁償してもらうことになり1万円を頂いたとのこと。
弁償頂いた際は当事者Sのみが1人で休日に店を訪れました。
金額がやや高めとはいえ革靴でしたし、見知らぬ他人の靴を履かされて帰った精神的苦痛も考えれば弁済額は妥当な金額でしょう。
私を含む他の3人はその話を聞き、これで一件落着だね、と一安心……とは行きませんでした。

「もう店には来ないでくれ」

当事者Sは言われたとのこと。
これが若い私にはとてもショックでした。
当事者Sも私達にも何も落ち度がなく、すべて店員の責任でしたから。
店は謝罪し、次回はサービスしますぐらい言っても良いところなのに、まるで客の当事者Sが悪者かのような言いぐさ。

当時にしても店によっては客が自ら靴箱に靴を仕舞う店や、ビニール袋に入れさせられて客自らが管理する店などもありました。
しかし今回の店舗では店員の指示によって靴を脱いだ後は店員に任せる形を取っていました。
(さすがに約20年前の事ですので一言一句までは覚えていませんが「靴は脱いだままそのままお上がりください」などと言われたと思います。)

ただただ被害者である当事者Sが居酒屋に受けた仕打ちは今でも忘れることが出来ずにいます。